性欲と食欲

オナニーと妄想風俗の馬鹿話をします。

相撲なぜなに物語

~前回までのあらすじ~ 

 

『7つの金玉を集めればこの世のあらゆる風俗が6割引きになる』という実話ナックルズの記事を鵜呑みにしたヒロシ。

田舎の納屋に眠っていた先祖伝来の草刈り鎌を手にいざ歌舞伎町! と意気込んだものの、農作業に出かけようとした祖母タヅに見つかり大目玉。

 夢の風俗割チケが露と消えたかと思った瞬間、タヅの横っ腹に衝突する関取集団。先頭を走る稀勢の里の頭部が開き、中から出てきたのは親友の次郎であった。

 

ヒロシ「じ、次郎・・!?」

次郎「待たせたな!夏場所も終わったんで稀勢の里かっぱらってきたぜ!」

ヒロシ「白鵬じゃないところがお前らしいな!」

次郎「贅沢言うんじゃねえや。さ、乗んな」

ヒロシは稀勢の里に乗り込み、前頭葉のシナプスを自身のへその緒に結いた。

次郎「こいつはピーキーな”関取(マシン)”だぜ?!」

ヒロシ「何言ってやがる。俺は初代若乃花から乗りこなしてきたんだ!イグニッション!!」

 

一瞬にして稀勢の里の巨体が中を舞う。来場所には綱取りを控えているだけあって、素晴らしい機体性能である。後続の力士”天風”と”嘉風”が稀勢の里の両手に絡みつき、みるみるうちに生体融合「とったり」を極める。尾車部屋の両力士パーツは毎秒3000トンの塩(エキゾーストノート)を撒き散らしながら唸りを上げる。

 ヒロシはこの力士融合飛行体でレッドブルエアレース2015の頂点まで登りつめた。

立行司木村庄之助”の「はっけよい」を合図に稀勢の里は大空へ飛んでいった。

このまま地の果てまで行けそうな、そんな気がする。

ヒロシ「どこまでいく?」

次郎「まずは、両国まで!」

 

肥溜めから覗くタヅの目は怒りに燃えていた…。